こんにちは、みなみです。

ぐるぐるボケが特徴的でもあるロシアのオールドレンズ、ヘリオス44-2 58mm F2の写真紹介です。
スーパータクマー55mm F1.8と並ぶオールドレンズを代表する超メジャーなレンズです。

ちなみに私の買ったレンズはご覧のように絞り羽根に油染みのある個体のものです。
この油はヘリコイド部分からやってくるそうで、お店の方の話によれば撮影上は問題無いとのこと。
ただひどくなってくると、油が固着してしまったりするという...... 良いのか悪いのか......
購入される方は気を付けてください。
✔ オールドレンズの始め方
写真紹介
使用したカメラがAPS-C機(FUJIFILM X-T1)の為、焦点距離が87mm相当となっています。

遠景撮影。
少しぼんやりとした感じ。

水仙を撮影。
おそらく開放F2で撮っていると思うが、ぐるぐるしたボケは出ていない。
シチュエーションによっては出ないことも多いですね。

フレアとゴーストを出してみた。
個人的にフレアが出やすいレンズだと思っています。

逆光に向けて撮った一枚。
ゴーストの出方はスーパータクマーの方が好み。

とある桜祭りでの一枚。
しっとりとした質感になった。

背景ボケが少しうるさいかも。
まぁこういう状況で撮ればどんなレンズで撮ってもこんな感じになりそう。

紫陽花を撮影。
このレンズは少しコントラストが弱いのかもしれませんね。
でもそれがまた良い感じになっている。

背景ボケを狙った一枚。
ヘリオスは柔らかい表現が得意です。


なかなかエモい一枚になりました。
現代のレンズでは難しい表現がいとも簡単にできてしまいます。
これだからオールドレンズは楽しい。

なんとなくフィルムっぽいのは気のせいかな。


ぐるぐるボケはヘリオスの醍醐味ですね。
好き嫌いが分かれる所ですが、なかなか面白い表現だと思います。

描写

太陽の光にレンズを向けるとフレアやゴーストが発生します。
この辺はスーパータクマー55mm F1.8と似ていますが、ヘリオスの方がより出方が激しいと思います。
コントラストは弱い感じがしますね。
色味もあっさりした感じ。

あまり出ていませんがヘリオスの代名詞であるぐるぐるボケ。
木漏れ日とか、少しザワザワした感じの背景だとぐるぐるボケを作りやすいのかなぁと思います。
フルサイズではなくAPS-Cのカメラを使っていることも原因かもしれません。
私は当初ぐるぐるボケがあまり好きではなかったのですが、これも味のある表現だと思い直しました。


開放では甘いのですが、絞って撮ればこのように解像感が増した写りになります。
外観など

三つのリングがあります。
上からプリセットリング、絞りリング、フォーカスリング。

使い方

回すとき少し硬いのですが、プリセットリングを希望のF値まで被写界深度目盛りの赤い線に合わせます。
上の写真だとF5.6に合わせていますね。
F5.6で撮りたい、言い換えればF2からF5.6まで使えるようにしたということですね。
注意しなければいけないのが、絞りリングの赤い丸の位置がF値になっているわけではないということです。


例えばプリセットリングをF4に設定してみる。
絞りリングをF4に合わせた時は開放F2になる。(F4ではないので注意!)
絞り羽根は当然全開になります。


今度は絞りリングをF2に合わせてみる。(プリセットリングはF4に設定しています)
すると絞り羽根はF4まで絞り込まれる。
このように少し面倒なアクションが必要だが慣れればどうってことないかも。
ただその都度プリセットリングを回して設定するのは面倒なので、私はF8くらいに固定して撮影する事が多かったです。
F8とF2は明確に分かりますが、その間のF値は正確には分かりません。
要するにF4とかF5.6とかっていうのを意識していないという事です。
基本的に開放で撮るのが好きなので、開放以外のF値にこだわりがありません。
おわりに
オールドレンズを代表するヘリオス44-2 58mm F2 いかがでしたか?
なかなか個性のあるレンズだと思います。
APS-Cのカメラで撮影しましたが、よりオールドレンズの魅力を引き出すにはフルサイズのカメラをおススメします。
少しコントラストが弱く柔らかい描写がなんともオールドレンズらしいですよね。
M42マウントレンズでは他に有名なスーパータクマー55mm F1.8があります。
両レンズ共比較的手に入れやすいのですが、近年オールドレンズの人気に伴いお値段の方も上がっています。
多少値は張るかもしれませんが、元が取れるくらい満足のいくレンズかと思います。
機会があればぜひ使ってみてください!
ではでは。
素敵なカメラライフを